写真・音楽・コミック・アニメ・ゲーム・バイク等、趣味徒然
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今日は佐野美術館です。だいたい年に一度、企画展がある時に観に行っています。いつも日本刀の素晴らしい逸品を観る事が出来て大満足。「人を斬る為の道具」という大前提があるのですが、凄みと華麗さが同居した、立派な美術品だと思います。とりわけこういう場所に並ぶものは、その「存在」によって数多の人間の行く末を左右したもので、実際に斬ったり斬られたりしなかった場合が多いんですが・・・。「道具」としては矛盾してますね。
使用についてはともかく、職人が全力で造り上げた作品に変わりはありません。日本刀は持ち主の手に渡る姿になるまで全て分業ですが(兼業してる場合もあります)、刀身(刀匠)、表面仕上げ・刃付け(砥師)、柄・鞘(鞘師)、鍔(鍔師)、金具類(彫金師)、紐・緒(柄巻師)等々・・・それぞれの道のプロフェッショナルが他の部分の担当者に負けない様、ひとつの刀に対しての技術と意地のせめぎ合いです。そこには、「殺す為」とかなんとかって考えは、入り込む余地は無いんじゃないかと思うんですが・・・。